1.食事・運動療法の効果―内臓脂肪蓄積型肥満/細胞内肥満への対策

2週間程度の食事・運動療法でもインスリン抵抗性は確実に改善する.これは肝臓と筋肉の細胞内脂肪量が減少するからである.肥満は脂肪組織の脂肪過剰のみでなく,肝臓と筋肉の細胞内肥満も含めた状態ととらえるべきである.生活習慣改善をさらに継続すると脂肪組織の脂肪量減少による効果が上乗せになる.僅かな減量をほめ,継続するように励ますこと,逆に僅かな増加を戒めることが生活指導上のポイントである....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 98; no. 4; pp. 731 - 736
Main Author 田中, 逸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2009
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Summary:2週間程度の食事・運動療法でもインスリン抵抗性は確実に改善する.これは肝臓と筋肉の細胞内脂肪量が減少するからである.肥満は脂肪組織の脂肪過剰のみでなく,肝臓と筋肉の細胞内肥満も含めた状態ととらえるべきである.生活習慣改善をさらに継続すると脂肪組織の脂肪量減少による効果が上乗せになる.僅かな減量をほめ,継続するように励ますこと,逆に僅かな増加を戒めることが生活指導上のポイントである.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.98.731