コロナウイルス2019感染症に罹患した日本人妊婦に対し帝王切開を行った1症例

症例は20歳の日本人女性,妊娠38週でコロナウイルス2019感染症(COVID-19)と第3波のごく初期に診断された.当初は近医で経腟分娩を予定していたが,severe acute respiratory syndrome coronavirus type 2に家庭内感染した.そこで医療資源と母胎管理,COVID-19治療等を考慮して当院周産期センターに搬送され,翌日区域麻酔による選択的帝王切開術を行い問題なく終了した.麻酔法は院内感染予防を目的とし,気道への介入が少ない脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔を採用し,新生児,関連医療スタッフのいずれにも感染は認めなかった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 41; no. 3; pp. 223 - 227
Main Authors 堀田, 訓久, 竹内, 護, 平, 幸輝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.05.2021
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.41.223

Cover

More Information
Summary:症例は20歳の日本人女性,妊娠38週でコロナウイルス2019感染症(COVID-19)と第3波のごく初期に診断された.当初は近医で経腟分娩を予定していたが,severe acute respiratory syndrome coronavirus type 2に家庭内感染した.そこで医療資源と母胎管理,COVID-19治療等を考慮して当院周産期センターに搬送され,翌日区域麻酔による選択的帝王切開術を行い問題なく終了した.麻酔法は院内感染予防を目的とし,気道への介入が少ない脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔を採用し,新生児,関連医療スタッフのいずれにも感染は認めなかった.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.41.223