ファジィデータ補間によるブースティングアルゴリズムの提案と脳コンピュータインタフェースへの応用

近年,脳からの情報により外部機器を制御するBCIやBMIの研究が盛んに行われている.これらのシステムでは,近赤外分光法(NIRS)や脳波計測装置(EEG)により脳活動信号を計測し,識別モデルにより信号クラスターを識別して外部機器を制御する.本論文では,ファジィデータ補間によるブースティングアルゴリズムを提案する.誤識別の領域を定義したメンバシップ関数により誤識別データの近傍に補間データを発生してデータの識別精度を向上させ,3種類の評価基準の加重平均により補間データのクラスを決定する.本手法では,誤識別の周辺に補間データを発生させるので,誤識別データとその周辺に発生した補間データの全てのデータに...

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Bibliographic Details
Published in知能と情報 Vol. 28; no. 1; pp. 501 - 510
Main Authors 鶴背, 慎二, 林, 勲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本知能情報ファジィ学会 2016
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ISSN1347-7986
1881-7203
DOI10.3156/jsoft.28.501

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Summary:近年,脳からの情報により外部機器を制御するBCIやBMIの研究が盛んに行われている.これらのシステムでは,近赤外分光法(NIRS)や脳波計測装置(EEG)により脳活動信号を計測し,識別モデルにより信号クラスターを識別して外部機器を制御する.本論文では,ファジィデータ補間によるブースティングアルゴリズムを提案する.誤識別の領域を定義したメンバシップ関数により誤識別データの近傍に補間データを発生してデータの識別精度を向上させ,3種類の評価基準の加重平均により補間データのクラスを決定する.本手法では,誤識別の周辺に補間データを発生させるので,誤識別データとその周辺に発生した補間データの全てのデータにより識別線が推定され,その識別線が滑らかで評価データの認識率が良い.ここでは,NIRSを模擬した数値例により本手法の特性を議論し,NIRS計測装置による脳活動計測実験に適用し,その有用性を検討する.
ISSN:1347-7986
1881-7203
DOI:10.3156/jsoft.28.501