索引語を用いた生物医学文献データベースの比較研究

医学分野における研究論文は、収録対象とする主題分野の異なる様々なデータベースに収録されることが多い。本研究では、「抗菌物質に関する研究」についての論文を対象として、医学とその境界領域の文献を収録するMEDLINE, EMBASE, BIOSIS, およびSCIの4つのデータベースにおける索引語の付与状況を分析し、その違いに基づいてデータベースの特徴を明らかにした。その結果、索引語を付与する際の視点は、データベースごとに異なっていることが確認された。さらに、数量化理論による分析を行った結果から、MEDLINEでは「生物科学」「人間の集団」、EMBASEでは「化学物質と医薬品」「疾病」、BIOSI...

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Published inJournal of Computer Aided Chemistry Vol. 3; pp. 133 - 142
Main Authors 小野寺, 夏生, 岩澤, まり子, 中西, 陽子, 中山, 伸一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学会・情報化学部会 2002
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ISSN1345-8647
DOI10.2751/jcac.3.133

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Summary:医学分野における研究論文は、収録対象とする主題分野の異なる様々なデータベースに収録されることが多い。本研究では、「抗菌物質に関する研究」についての論文を対象として、医学とその境界領域の文献を収録するMEDLINE, EMBASE, BIOSIS, およびSCIの4つのデータベースにおける索引語の付与状況を分析し、その違いに基づいてデータベースの特徴を明らかにした。その結果、索引語を付与する際の視点は、データベースごとに異なっていることが確認された。さらに、数量化理論による分析を行った結果から、MEDLINEでは「生物科学」「人間の集団」、EMBASEでは「化学物質と医薬品」「疾病」、BIOSISでは「生物体」のように、各データベースの索引語付与には特徴的な傾向のあることが見出された。
ISSN:1345-8647
DOI:10.2751/jcac.3.133