大動脈弁置換術後10カ月で生体弁機能不全となった血液透析患者の1例

症例は69歳,男性.54歳時から血液透析を行っていた.労作時呼吸困難を主訴に受診し,超音波検査で重症大動脈弁狭窄症と診断されたため,生体弁による大動脈弁置換術を行った.術後9カ月目より超音波上大動脈弁位圧較差が大きくなり,労作時呼吸困難が増悪.再弁置換術を予定し入院中に心肺停止となり死亡した.剖検所見で生体弁は高度な石灰化で開放制限を認めていた.術後10カ月で急激に進行した生体弁機能不全の1例を経験したので報告する....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 78; no. 3; pp. 467 - 469
Main Authors 佐藤, 健一郎, 白杉, 岳洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2017
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Summary:症例は69歳,男性.54歳時から血液透析を行っていた.労作時呼吸困難を主訴に受診し,超音波検査で重症大動脈弁狭窄症と診断されたため,生体弁による大動脈弁置換術を行った.術後9カ月目より超音波上大動脈弁位圧較差が大きくなり,労作時呼吸困難が増悪.再弁置換術を予定し入院中に心肺停止となり死亡した.剖検所見で生体弁は高度な石灰化で開放制限を認めていた.術後10カ月で急激に進行した生体弁機能不全の1例を経験したので報告する.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.78.467