1.インターフェロン療法の現況:標準治療のエビデンス
C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療の目的はHCVの排除と肝発癌の抑止である.現在の治療の基本であるPEG-IFN+ribavirin併用療法では,70%の症例でウイルス学的治癒が可能であるが,その反面,わが国に多いgenotype 1症例や高齢者,女性で治療効果が劣りしかも副作用も多い.したがって,現時点では個々の症例に応じた治療法を選択し,治療完遂をめざして投与法や投与期間の微調整をおこなうことが重要である....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 97; no. 1; pp. 57 - 63 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2008
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.97.57 |
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Summary: | C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療の目的はHCVの排除と肝発癌の抑止である.現在の治療の基本であるPEG-IFN+ribavirin併用療法では,70%の症例でウイルス学的治癒が可能であるが,その反面,わが国に多いgenotype 1症例や高齢者,女性で治療効果が劣りしかも副作用も多い.したがって,現時点では個々の症例に応じた治療法を選択し,治療完遂をめざして投与法や投与期間の微調整をおこなうことが重要である. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.97.57 |