手投げ空撮画像システムの開発と加速度データを用いた圃場画像の選別

果樹などの栽培管理においては,樹木形態の特徴や色彩などの生育情報を管理作業に活かしている.圃場の空撮画像が容易に取得できれば,生育状態や周辺の状態などが大局的に把握できるため管理作業に有用となる.本報告では,容易に空撮画像を取得する方法として,手投げ空撮システムを提案する.ワイヤレスカメラに3軸加速度センサを備えた画像取得デバイスを上空に投げ上げることで,複雑な機材準備や難しい操作方法の習得が不要で行える圃場の空撮を行う低高度リモートセンシングシステムの開発について述べる.取得した複数の空撮画像から目的とする圃場の画像を自動的に選別する手法として,加速度特徴空間をサポートベクターマシンで識別さ...

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Published in農業情報研究 Vol. 20; no. 2; pp. 74 - 85
Main Authors 滝沢, 寿一, 小林, 一樹, 斉藤, 保典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 農業情報学会 2011
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ISSN0916-9482
1881-5219
DOI10.3173/air.20.74

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Summary:果樹などの栽培管理においては,樹木形態の特徴や色彩などの生育情報を管理作業に活かしている.圃場の空撮画像が容易に取得できれば,生育状態や周辺の状態などが大局的に把握できるため管理作業に有用となる.本報告では,容易に空撮画像を取得する方法として,手投げ空撮システムを提案する.ワイヤレスカメラに3軸加速度センサを備えた画像取得デバイスを上空に投げ上げることで,複雑な機材準備や難しい操作方法の習得が不要で行える圃場の空撮を行う低高度リモートセンシングシステムの開発について述べる.取得した複数の空撮画像から目的とする圃場の画像を自動的に選別する手法として,加速度特徴空間をサポートベクターマシンで識別させる手法を実験的に検討した.その結果,適合率57.4%,再現率53.7%を得た.
ISSN:0916-9482
1881-5219
DOI:10.3173/air.20.74