DLPプロジェクタの高効率・高精度な投影色キャリブレーション

小型軽量や高耐久性などに優れるDLP(Digital Light Processing)プロジェクタの残課題の一つに投影色の個体差がある.今般,投影色の個体差を短時間かつ高精度,さらにコストアップなく補正できる新たな手法を開発した.DLPプロジェクタにはCCA(Color Coordinate Adjustment)やその他の色補正機能が一般的に使用されているが,異なるアプローチを用い,白色の現状色度と目標色度のみをパラメータとする独自の補正シーケンスを開発した.本手法を適用した結果,色温度の目標値に対する精度を100K以内に抑えることも可能となり,既存の色補正機能を大きく上回る補正精度を実現...

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Published in映像情報メディア学会誌 Vol. 70; no. 2; pp. J62 - J68
Main Authors 馬, 菁野, 内川, 惠二, 能勢, 将樹, 長谷川, 史裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 映像情報メディア学会 2016
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ISSN1342-6907
1881-6908
DOI10.3169/itej.70.J62

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Summary:小型軽量や高耐久性などに優れるDLP(Digital Light Processing)プロジェクタの残課題の一つに投影色の個体差がある.今般,投影色の個体差を短時間かつ高精度,さらにコストアップなく補正できる新たな手法を開発した.DLPプロジェクタにはCCA(Color Coordinate Adjustment)やその他の色補正機能が一般的に使用されているが,異なるアプローチを用い,白色の現状色度と目標色度のみをパラメータとする独自の補正シーケンスを開発した.本手法を適用した結果,色温度の目標値に対する精度を100K以内に抑えることも可能となり,既存の色補正機能を大きく上回る補正精度を実現した.本手法は専用メモリーも必要とせず,プロジェクタのCPUで簡易に実行できるため,コストアップなく容易に実装できる.
ISSN:1342-6907
1881-6908
DOI:10.3169/itej.70.J62