成人先天性心疾患 非心臓手術の麻酔

先天性心疾患患者の多くが成人期を迎える時代となり,成人先天性心疾患(ACHD:adult congenital heart disease)の患者が非心臓手術を受ける機会が増加している.ACHDは全身性の疾患であり,非心臓手術の麻酔では術前評価が極めて重要である.ACHD患者の非心臓手術の麻酔管理には,一つの麻酔方法が他の方法に優るというエビデンスはなく,個々の症例において血行動態を把握し,手術のリスクを評価して,生じ得る合併症を予測したテイラーメイドの麻酔管理が重要となる....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 43; no. 2; pp. 155 - 160
Main Author 大江, 克憲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.03.2023
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.43.155

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Summary:先天性心疾患患者の多くが成人期を迎える時代となり,成人先天性心疾患(ACHD:adult congenital heart disease)の患者が非心臓手術を受ける機会が増加している.ACHDは全身性の疾患であり,非心臓手術の麻酔では術前評価が極めて重要である.ACHD患者の非心臓手術の麻酔管理には,一つの麻酔方法が他の方法に優るというエビデンスはなく,個々の症例において血行動態を把握し,手術のリスクを評価して,生じ得る合併症を予測したテイラーメイドの麻酔管理が重要となる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.43.155