頸部における胸膜頂の体表投影部位に関する解剖学的研究

17遺体を用い, 天突穴, あるいは天突―肩峰間線を基準にした胸膜頂の体表投影部位を調べた。天突―肩峰間線の実長は左右共に平均185mm, 上方への角度は右22度, 左23度, 後方への角度は右が23度, 左が25度であった。右側胸膜頂は, 天突穴を通る前額面上で, 最大限には天突穴の外方0~58mm, 上方へは44mmより下方に存在した。左側ではこれらの値は各々5~58mmおよび49mmであった。一方, 天突―肩峰間線を基準にすると, 胸膜頂はその内側約1/3の範囲に含まれ, 上端は天突穴から約1/4離れた位置で, 最大限にはその上方35 (右) または32mm (左) の高さにあった。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in全日本鍼灸学会雑誌 Vol. 39; no. 2; pp. 212 - 220
Main Authors 北村, 清一郎, 巽, 哲男, 森, 俊豪, 堺, 章, 合田, 光男, 上島, 幸枝, 金田, 正徳, 永瀬, 佳孝, 竹下, イキ子, 西崎, 泰清, 尾崎, 朋文, 松岡, 憲二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 全日本鍼灸学会 01.06.1989
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0285-9955
1882-661X
DOI10.3777/jjsam.39.212

Cover

More Information
Summary:17遺体を用い, 天突穴, あるいは天突―肩峰間線を基準にした胸膜頂の体表投影部位を調べた。天突―肩峰間線の実長は左右共に平均185mm, 上方への角度は右22度, 左23度, 後方への角度は右が23度, 左が25度であった。右側胸膜頂は, 天突穴を通る前額面上で, 最大限には天突穴の外方0~58mm, 上方へは44mmより下方に存在した。左側ではこれらの値は各々5~58mmおよび49mmであった。一方, 天突―肩峰間線を基準にすると, 胸膜頂はその内側約1/3の範囲に含まれ, 上端は天突穴から約1/4離れた位置で, 最大限にはその上方35 (右) または32mm (左) の高さにあった。
ISSN:0285-9955
1882-661X
DOI:10.3777/jjsam.39.212