緊急情報伝達のユニバーサルデザイン(<特集>通信ネットワークと社会)
本稿では,緊急情報伝達のレイヤモデルを提案すると共に,緊急情報のアクセシビリティを考える上で不可欠な意味レベルの伝達経路について議論する.意味レベルの伝達経路について議論する例題として,ろう者(手話を母語とし,日常生活で手話を用いる聴覚障害者)への緊急情報サービスを想定し,コンテンツの提示書式によって意味レベルのメッセージ伝達特性が異なることを実験的に検証した.具体的には,日本手話(Japanese Sign Language/JSL)と日本語テキスト(Japanese Text/JT)とを同時に表示する二言語提示において,自然言語のままの長い文(長文),および,文を断片化して箇条書きにした短...
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Published in | 日本信頼性学会誌 信頼性 Vol. 33; no. 5; pp. 242 - 248 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本信頼性学会
01.08.2011
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Summary: | 本稿では,緊急情報伝達のレイヤモデルを提案すると共に,緊急情報のアクセシビリティを考える上で不可欠な意味レベルの伝達経路について議論する.意味レベルの伝達経路について議論する例題として,ろう者(手話を母語とし,日常生活で手話を用いる聴覚障害者)への緊急情報サービスを想定し,コンテンツの提示書式によって意味レベルのメッセージ伝達特性が異なることを実験的に検証した.具体的には,日本手話(Japanese Sign Language/JSL)と日本語テキスト(Japanese Text/JT)とを同時に表示する二言語提示において,自然言語のままの長い文(長文),および,文を断片化して箇条書きにした短い文(短文)をろう者に提示し,その読み取り特性を視線計測によって評価した.また,緊急情報提示サービスにおける2つの提示方法に対する受容性について,ろう者に対する質問紙調査を行った. |
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ISSN: | 0919-2697 2424-2543 |
DOI: | 10.11348/reajshinrai.33.5_242 |