高大連携「ふるさと医療人材育成事業:地域医療を理解するセミナー」の経験とその評価

大分県内の高校生を対象として地域医療を担う若者を育てることを目的とし開催した高大連携セミナーの意義をアンケートの結果にもとづき評価した. 1)セミナーは,地域の医療に興味と使命感を育むための内容とし,①地域医療に関する講演,②医療現場の体験学習,③小グループによる医療討論から構成した. 2)参加学生の96%が医療系の進学に興味を有していた.セミナー出席の直接的な動機は,医療への興味(56%),先生からの薦め(22%),大分大学医学部への興味(13%)であった. 3)セミナー後のアンケート結果では「非常に良かった」(77%),「良かった」(19%)と,高校生の96%が満足するものであった. 4)...

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Published in医学教育 Vol. 42; no. 4; pp. 233 - 238
Main Authors 宮崎, 英士, 加島, 尋, 阿部, 航, 野口, 剛, 白石, 憲男, 野口, 隆之, 矢田, 一宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 25.08.2011
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan.42.233

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Summary:大分県内の高校生を対象として地域医療を担う若者を育てることを目的とし開催した高大連携セミナーの意義をアンケートの結果にもとづき評価した. 1)セミナーは,地域の医療に興味と使命感を育むための内容とし,①地域医療に関する講演,②医療現場の体験学習,③小グループによる医療討論から構成した. 2)参加学生の96%が医療系の進学に興味を有していた.セミナー出席の直接的な動機は,医療への興味(56%),先生からの薦め(22%),大分大学医学部への興味(13%)であった. 3)セミナー後のアンケート結果では「非常に良かった」(77%),「良かった」(19%)と,高校生の96%が満足するものであった. 4)「将来,地元(大分)で働きたい」という高校生は,セミナー前には43%であったが,セミナー後には62%に増加した. 高大連携セミナーは将来の地域医療への関心を高めるために有用である.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan.42.233