医療機器事業に新規参入する企業の立場と企業等を支援するPF事務局の立場より

• Published in: 生体医工学 Vol. 53; no. Supplement; p. S122_02
• Main Authors: 仲西, 孝弘, 福岡, 幸治
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本生体医工学会 2015
• ISSN: 1347-443X; 1881-4379
• DOI: 10.11239/jsmbe.53.S122_02

医療機器等事業化促進プラットフォームは、神戸医療産業都市における医療機器等の事業化を促進するための仕組みとして経済産業省や神戸市などの支援を受け平成25年7月に設立された。高度専門病院群や神戸医療機器開発センター（MEDDEC）など神戸医療産業都市のインフラを活用するという点と、医療機器の商流や商習慣を熟知したコーディネーターが、臨床現場や薬事、特許などの専門家を活用して医療機器開発を進めるため、一元的窓口となってひとつひとつ「開発企業の困っていること」をワンストップで解決して医療機器の事業化につなげていくという特徴を持つ。医療機器事業化促進プラットフォームのスキームと合わせて、食品向け等プラスチック製品等の製造販売を行う株式会社コバヤシが神戸中央市民病院との連携で抗がん剤投与時の医療従事者の安全を確保する医療機器を開発した事例を紹介し、医療機器事業に参入する企業の立場と、企業等を支援する側の立場の両方から参入成功の要素を考察する。