膝関節痛に特殊技術を応用した臨床的研究

動物の腓腹筋に電気刺激を与えて短縮高を減弱させ, 腓腹筋の線維に約45度になるように施針すると, 短縮高の減弱が急速に回復するが, 筋線維に平行して刺入すると回復はほとんど起きなかった。このような筋線維に約45度に針を刺入する方法を交叉刺と呼び, これを膝関節痛に応用して, どのような成績を得るかについて基礎的な研究をした。観察できた膝関節痛の72例では, 治癒42例, 軽減25例, 不変5例であった。治療回数を多く要するのは熱感のある症例であったが, タイプ別では発症率の高い膝内型が長い回数を要する傾向にあった。...

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Published in全日本鍼灸学会雑誌 Vol. 36; no. 2; pp. 113 - 118
Main Authors 木下, 晴都, 木下, 典穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 全日本鍼灸学会 01.06.1986
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ISSN0285-9955
1882-661X
DOI10.3777/jjsam.36.113

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Summary:動物の腓腹筋に電気刺激を与えて短縮高を減弱させ, 腓腹筋の線維に約45度になるように施針すると, 短縮高の減弱が急速に回復するが, 筋線維に平行して刺入すると回復はほとんど起きなかった。このような筋線維に約45度に針を刺入する方法を交叉刺と呼び, これを膝関節痛に応用して, どのような成績を得るかについて基礎的な研究をした。観察できた膝関節痛の72例では, 治癒42例, 軽減25例, 不変5例であった。治療回数を多く要するのは熱感のある症例であったが, タイプ別では発症率の高い膝内型が長い回数を要する傾向にあった。
ISSN:0285-9955
1882-661X
DOI:10.3777/jjsam.36.113