抗アレルギー剤の開発におけるLead Evolution; 第二リード化合物としてのDimethyl(2-Phenoxyethyl) sulfonium p-Toluenesulfonate

I 型アレルギー疾患治療薬を開発する目的でトシル酸 2-ヒドロキシエチルジメチルスルホニウム (1) 誘導体の抗アレルギー作用を検討した。それらの中でトシル酸 2-アルコキシと2-フェノキシエチルジメチルスルホニウムの数化合物がIgE 誘導ラット同種受身皮膚アナフィラキシー(PCA)の抑制作用を示した。抗アレルギー作用および急性毒性と化合物の疎水性または電子的性質(HOMOまたは酸素原子上の電荷)との間に相関が見られた。そしてトシル酸2-フェノキシエチルジメチルスルホニウム(5)を、次の開発段階における第二のリード化合物として選定した。...

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Published inChem-Bio Informatics Journal Vol. 2; no. 3; pp. 86 - 94
Main Authors 多田, 幸雄, 山脇, 一郎, 上田, 修一, 松本, 宏, 松浦, 直資, 安本, 三治, 江田, 昭英, 堀, 幹夫
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 情報計算化学生物学会(CBI学会) 2002
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Summary:I 型アレルギー疾患治療薬を開発する目的でトシル酸 2-ヒドロキシエチルジメチルスルホニウム (1) 誘導体の抗アレルギー作用を検討した。それらの中でトシル酸 2-アルコキシと2-フェノキシエチルジメチルスルホニウムの数化合物がIgE 誘導ラット同種受身皮膚アナフィラキシー(PCA)の抑制作用を示した。抗アレルギー作用および急性毒性と化合物の疎水性または電子的性質(HOMOまたは酸素原子上の電荷)との間に相関が見られた。そしてトシル酸2-フェノキシエチルジメチルスルホニウム(5)を、次の開発段階における第二のリード化合物として選定した。
ISSN:1347-6297
1347-0442
DOI:10.1273/cbij.2.86