廃棄物地盤の強度推定のための簡易現場試験法の開発

現在,原位置の強度を推定するための様々な試験法が開発されている。しかしながら,様々な材質や形状の材料が含まれる廃棄物地盤の強度をより簡便に推定するための試験法の開発が望まれている。本研究では原位置で簡易に強度定数を推定するための方法として,コーン貫入試験とスパイラル杭引抜試験を組合せた新しい手法を開発した。様々な地盤材料を対象に室内試験で従来の試験である一面せん断試験の結果と比較するとともに,国内外のプラスチック等を含む廃棄物処分場で現場試験を行い,その適用性を検討した。廃棄物地盤は様々なものが含まれているため,ばらつきはあるものの,現場で迅速に強度の概算値を求めるための簡易試験法としての有用...

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Published in地盤工学ジャーナル Vol. 15; no. 3; pp. 519 - 527
Main Authors 出口, 資門, 大嶺, 聖
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 地盤工学会 30.09.2020
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Summary:現在,原位置の強度を推定するための様々な試験法が開発されている。しかしながら,様々な材質や形状の材料が含まれる廃棄物地盤の強度をより簡便に推定するための試験法の開発が望まれている。本研究では原位置で簡易に強度定数を推定するための方法として,コーン貫入試験とスパイラル杭引抜試験を組合せた新しい手法を開発した。様々な地盤材料を対象に室内試験で従来の試験である一面せん断試験の結果と比較するとともに,国内外のプラスチック等を含む廃棄物処分場で現場試験を行い,その適用性を検討した。廃棄物地盤は様々なものが含まれているため,ばらつきはあるものの,現場で迅速に強度の概算値を求めるための簡易試験法としての有用性が示された。
ISSN:1880-6341
DOI:10.3208/jgs.15.519