不飽和状態の親・疎水性砂のせん断挙動に及ぼすメニスカス水の影響

自然状態の土は一般的に親水性材料であるが,オイル流出などの有機汚染や環境汚染,また山火事などの自然災害により疎水性の土へと変化する場合がある.土の疎水性は土中水の接触角やその分布に影響を及ぼすため,力学特性が変化する可能性が考えられる.しかしこれまでの不飽和土の研究分野では,親水性材料に限って研究が進められており,疎水性を持つ不飽和土に関するデータがほとんどないのが現状である.よって本研究では,韓国産のジュムンジン砂を用いて人工的に疎水砂を作製し,メニスカス水が不飽和状態でのせん断挙動に及ぼす影響について実験的に検討した.また,実験より得られた不飽和土せん断強度に対してサクション応力の考え方を...

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Published in地盤工学ジャーナル Vol. 10; no. 2; pp. 267 - 276
Main Authors 金, 秉洙, 竹下, 祐二, PARK, Seong-Wan, 加藤, 正司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 地盤工学会 2015
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ISSN1880-6341
DOI10.3208/jgs.10.267

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Summary:自然状態の土は一般的に親水性材料であるが,オイル流出などの有機汚染や環境汚染,また山火事などの自然災害により疎水性の土へと変化する場合がある.土の疎水性は土中水の接触角やその分布に影響を及ぼすため,力学特性が変化する可能性が考えられる.しかしこれまでの不飽和土の研究分野では,親水性材料に限って研究が進められており,疎水性を持つ不飽和土に関するデータがほとんどないのが現状である.よって本研究では,韓国産のジュムンジン砂を用いて人工的に疎水砂を作製し,メニスカス水が不飽和状態でのせん断挙動に及ぼす影響について実験的に検討した.また,実験より得られた不飽和土せん断強度に対してサクション応力の考え方を用い,その適用性について検討した.
ISSN:1880-6341
DOI:10.3208/jgs.10.267