予防接種とワクチン〜新型コロナを中心に

予防接種とは,ワクチンを用いて行われる感染症を予防するための手段である.ワクチンの種類(モダリティ)は,これまで生ワクチンと不活化ワクチンに大きく分類されていたが,COVID-19を予防するワクチンとしてmRNAワクチンやウイルスベクターワクチンが広く使われるようになった.パンデミックが始まって1年を経過した頃,海外そして日本でCOVID-19ワクチンの接種が始まり,初回免疫を済ませて一定期間が経過した後は,追加接種が必要なことも明らかとなった.病原体ウイルスの変異や,呼吸器感染症であるがゆえのワクチンの課題も多々あるが,予防接種は感染症対策の基本であることに変わりはない....

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Published in口腔・咽頭科 Vol. 37; no. 1; pp. 9 - 15
Main Author 中野, 貴司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔・咽頭科学会 2024
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ISSN0917-5105
1884-4316
DOI10.14821/stomatopharyngology.37-009

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Summary:予防接種とは,ワクチンを用いて行われる感染症を予防するための手段である.ワクチンの種類(モダリティ)は,これまで生ワクチンと不活化ワクチンに大きく分類されていたが,COVID-19を予防するワクチンとしてmRNAワクチンやウイルスベクターワクチンが広く使われるようになった.パンデミックが始まって1年を経過した頃,海外そして日本でCOVID-19ワクチンの接種が始まり,初回免疫を済ませて一定期間が経過した後は,追加接種が必要なことも明らかとなった.病原体ウイルスの変異や,呼吸器感染症であるがゆえのワクチンの課題も多々あるが,予防接種は感染症対策の基本であることに変わりはない.
ISSN:0917-5105
1884-4316
DOI:10.14821/stomatopharyngology.37-009