区間係数をもつ0-1線形計画法によるシステム信頼性の最適化
区間係数をもつシステム信頼性の最適配分に関する非線形計画問題を, GUB構造を伴う0-1線形計画問題に変換し, De Novo計画問題を適用することにより, GUB構造をもつ区間係数の0-1ナップサック問題に更に変換する.ここで, 区間を確率の一様分布としてとらえ, 区間不等式の成り立つ度合の定義を紹介する.この定義では, 区間の両端を表す変数に関して非線形になり, 従来の可能性理論に基づく定義よりも多くの情報量が保存されている.この定義を, 区間係数を含む制約不等式や目的関数の大小関係の成り立つ度合いを求めるために適用し, 離散変数である特性とGUB構造を活用して, 区間係数のまま計算を行い...
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Published in | 日本経営工学会誌 Vol. 44; no. 4; pp. 298 - 307 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本経営工学会
15.10.1993
Japan Industrial Management Association |
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ISSN | 0386-4812 2432-9983 |
DOI | 10.11221/jimapre.44.4_298 |
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Summary: | 区間係数をもつシステム信頼性の最適配分に関する非線形計画問題を, GUB構造を伴う0-1線形計画問題に変換し, De Novo計画問題を適用することにより, GUB構造をもつ区間係数の0-1ナップサック問題に更に変換する.ここで, 区間を確率の一様分布としてとらえ, 区間不等式の成り立つ度合の定義を紹介する.この定義では, 区間の両端を表す変数に関して非線形になり, 従来の可能性理論に基づく定義よりも多くの情報量が保存されている.この定義を, 区間係数を含む制約不等式や目的関数の大小関係の成り立つ度合いを求めるために適用し, 離散変数である特性とGUB構造を活用して, 区間係数のまま計算を行い, 目的関数値が区間で表現された解を求める解法を示す.よって, この解法は, クリスプな問題へ変換してから解を求めるという従来の解法とは, まったく異なっている.更に, 数値実験例により, 提案する解法と従来の解法との比較を行い, その有効性を示す. |
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ISSN: | 0386-4812 2432-9983 |
DOI: | 10.11221/jimapre.44.4_298 |