自律分散性を有する連動システムの提案 : 直線用・分岐用2種類のユニットからなるユニット連動システムの構成と安全性検証

本論文では,自律分散性を有する連動システムを提案する.この連動システムは,安全に関連する制御機能部と関連しない制御機能部によって構成される.安全に関連する機能部は,軌道回路ごとに割り当てられたユニットを,駅構内の線路配線に従って接続していくことにより実現される.また,各ユニットは,ダイナミックフェールセーフ信号処理を用いたフェールセーフデバイスにより構成され,それ自体がフェールセーフ性を有している.ユニットには,分岐路のない軌道回路に割り当てる直線用ユニットと,分岐路を含む軌道回路に割り当てる分岐用ユニットの2種類がある.これらの構成概念は,ユニット間通信の簡素化と自律分散型構成を可能とし,ま...

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Published in日本信頼性学会誌 信頼性 Vol. 24; no. 7; pp. 625 - 638
Main Authors 白井, 稔人, 坂井, 正善, 中村, 英夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本信頼性学会 2002
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Summary:本論文では,自律分散性を有する連動システムを提案する.この連動システムは,安全に関連する制御機能部と関連しない制御機能部によって構成される.安全に関連する機能部は,軌道回路ごとに割り当てられたユニットを,駅構内の線路配線に従って接続していくことにより実現される.また,各ユニットは,ダイナミックフェールセーフ信号処理を用いたフェールセーフデバイスにより構成され,それ自体がフェールセーフ性を有している.ユニットには,分岐路のない軌道回路に割り当てる直線用ユニットと,分岐路を含む軌道回路に割り当てる分岐用ユニットの2種類がある.これらの構成概念は,ユニット間通信の簡素化と自律分散型構成を可能とし,また,安全性立証も容易にできることが示される.
ISSN:0919-2697
2424-2543
DOI:10.11348/reajshinrai.24.7_625