醸造酵母サッカロミセス・セレビシエによるトレハロースの簡易生産法について

醸造酵母サッカロミセス・セレビシエのトレハロース生成とその放出を利用したトレハロースの簡易生産法を目的に,菌株,ヒート・ショック処理までの培養時問,そしてヒート・ショック温度,処理時間等を検討した。その結果, 1) S. cervisiaeのK-7,K-13株と冷凍耐性酵母FERMP-6527株がトレハロース生産の点では優れていた。2)培養時間としては対数増殖期(18時間)に比べ定常初期(22時間)が良かった。3)ヒート・ショックの条件としては,時間は6~13時間,温度としては45~50℃ が適当であった。...

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Published in日本醸造協会誌 Vol. 92; no. 10; pp. 769 - 772
Main Authors 川村, 吉也, 木股, 由貴, 矢橋, 裕一, 江藤, 義春, 赤野, 裕文, 堀津, 浩章, 高見澤, 一裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本醸造協会 1997
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ISSN0914-7314
2186-4012
DOI10.6013/jbrewsocjapan1988.92.769

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Summary:醸造酵母サッカロミセス・セレビシエのトレハロース生成とその放出を利用したトレハロースの簡易生産法を目的に,菌株,ヒート・ショック処理までの培養時問,そしてヒート・ショック温度,処理時間等を検討した。その結果, 1) S. cervisiaeのK-7,K-13株と冷凍耐性酵母FERMP-6527株がトレハロース生産の点では優れていた。2)培養時間としては対数増殖期(18時間)に比べ定常初期(22時間)が良かった。3)ヒート・ショックの条件としては,時間は6~13時間,温度としては45~50℃ が適当であった。
ISSN:0914-7314
2186-4012
DOI:10.6013/jbrewsocjapan1988.92.769