コンジョイント分析による多属性をもつ新商品を設計するためのヒューリスティックアプローチ

コンジョイント分析法は, プロフィールと呼ばれる仮想的商品に対する消費者から得られた選好順序データをもとに, 仮想的商品の特性と消費者の選好関係を測定・分析する方法である.われわれは先に, コンジョイント分析による多属性をもつ新商品の最適企画案の策定モデルを提案した.そこでは各属性の水準が異なる複数の新商品を一つのセットとして組み合わせた商品企画案を策定した.本論文の目的はいくつかの商品で構成される既存市場を想定し, 新商品の新規参入や既存商品ラインの拡充のための新商品設計モデルを提案することである.すなわち, コンジョイント分析から得られた各属性水準に対する部分効用値をもとに, 現在もっとも...

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Published in日本経営工学会誌 Vol. 47; no. 1; pp. 9 - 16
Main Authors 劉, 東日, 太田, 宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本経営工学会 15.04.1996
Japan Industrial Management Association
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ISSN0386-4812
2432-9983
DOI10.11221/jimapre.47.1_9

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Summary:コンジョイント分析法は, プロフィールと呼ばれる仮想的商品に対する消費者から得られた選好順序データをもとに, 仮想的商品の特性と消費者の選好関係を測定・分析する方法である.われわれは先に, コンジョイント分析による多属性をもつ新商品の最適企画案の策定モデルを提案した.そこでは各属性の水準が異なる複数の新商品を一つのセットとして組み合わせた商品企画案を策定した.本論文の目的はいくつかの商品で構成される既存市場を想定し, 新商品の新規参入や既存商品ラインの拡充のための新商品設計モデルを提案することである.すなわち, コンジョイント分析から得られた各属性水準に対する部分効用値をもとに, 現在もっとも選好されている商品に対する相対的効用値を尺度として, 各属性についてもっとも選好度の高い水準をもつ新商品を設計するためのヒューリスティックなアプローチを提案する.あわせて, 数値例を用いて新商品の設計例を示すとともに, 提案モデルの有効性を確認する.
ISSN:0386-4812
2432-9983
DOI:10.11221/jimapre.47.1_9