ケニア共和国における性能規定型道路維持管理手法の定着化ならびに持続的運用戦略

アフリカ東部のケニア共和国では,2010年以降,約10年間にわたるJICA技術協力プロジェクトを通じて道路維持管理業務に性能規定型契約(PBC)を導入し,外部委託化に関する監理能力強化が図られてきた.その結果,道路管理者・民間維持管理業者双方の意識が向上し,PBC維持管理延長の増加や良好な道路状態の継続的維持につながっている.しかしながら,プロジェクトは2019年11月で終了したことから,それ以降の自立的な維持管理業務遂行が不可欠となっている.本稿では,プロジェクトにおける取組みを概説するとともに,プロジェクト後も持続的にPBC道路維持管理を運用していくための戦略を紹介する....

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Published inインフラメンテナンス実践研究論文集 Vol. 1; no. 1; pp. 521 - 530
Main Authors 中島, 隆志, 宇野, 巧, 野田, 善久, 川上, 順子, 澤田, 賢太郎, 岡本, 信也, 林, 訓裕, 藤原, 勝也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2022
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ISSN2436-777X
DOI10.11532/jsceim.1.1_521

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Summary:アフリカ東部のケニア共和国では,2010年以降,約10年間にわたるJICA技術協力プロジェクトを通じて道路維持管理業務に性能規定型契約(PBC)を導入し,外部委託化に関する監理能力強化が図られてきた.その結果,道路管理者・民間維持管理業者双方の意識が向上し,PBC維持管理延長の増加や良好な道路状態の継続的維持につながっている.しかしながら,プロジェクトは2019年11月で終了したことから,それ以降の自立的な維持管理業務遂行が不可欠となっている.本稿では,プロジェクトにおける取組みを概説するとともに,プロジェクト後も持続的にPBC道路維持管理を運用していくための戦略を紹介する.
ISSN:2436-777X
DOI:10.11532/jsceim.1.1_521