KSU子育て支援室との連携による質の高い保育者養成の実践

子ども教育学科1年次前期の「保育原理」の授業では,現代の幼児教育の基盤となった子どもの主体的な遊びを尊重したフレーベルの幼児教育論等基本的な事項を学ぶ。しかし,4年制の保育者養成校において,実習のない1,2年次に,学生が保育の理論と実践を乖離したり,保育職への意欲を減退したりすることが,課題となっている。その課題への対応の一つとして,本学科には,KSU子育て支援室(以下,子育て支援室と略す)が設置され,学生は,この子育て支援室の会員親子と一緒に交流をする。今回の交流事業において,学生はひまわりの種を会員親子と一緒に植え,継続的に水やりをした。この体験を通して,学生は,子どもにとって自然との関わ...

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Published in人間科学 Vol. 1; pp. 78 - 84
Main Authors 清水, 陽子, 森, 美保子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州産業大学 人間科学会 2019
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Summary:子ども教育学科1年次前期の「保育原理」の授業では,現代の幼児教育の基盤となった子どもの主体的な遊びを尊重したフレーベルの幼児教育論等基本的な事項を学ぶ。しかし,4年制の保育者養成校において,実習のない1,2年次に,学生が保育の理論と実践を乖離したり,保育職への意欲を減退したりすることが,課題となっている。その課題への対応の一つとして,本学科には,KSU子育て支援室(以下,子育て支援室と略す)が設置され,学生は,この子育て支援室の会員親子と一緒に交流をする。今回の交流事業において,学生はひまわりの種を会員親子と一緒に植え,継続的に水やりをした。この体験を通して,学生は,子どもにとって自然との関わりが大切なことを学んだ。本稿は,子育て支援室との連携により,1年次学生の保育理論の学習と,体験による保育理解の統合を目的とした教育実践の報告である。
ISSN:2434-4753
DOI:10.32223/hsksu.1.0_78