大学における併設科目履修者分散割当のシステム開発とその適用に関する一考察

大学において併設されている同一名称科目間の履修者の不均衡は, 設備・教育効果等の点から大きな問題の一つである.このような科目が必修科目の場合には履修者の希望には関係なく, 強制的にクラス割りを行うことが一般的である.また完全な選択科目の場合には, 希望者の多い科目は設備等の定員で足切りをし, 少ない科目についてはとくに調整をしないことが多い.必修科目で科目名が同一でも内容が異なり, しかも種々の事情から履修者の希望を無視できない場合は, たとえ足切りを行っても最終的にはすべての学生をいずれかの科目に割り当てねばならない.本論文では履修者の希望を尊重しつつ, 併設科目の履修者を分散して割り当てを...

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Published in日本経営工学会誌 Vol. 40; no. 2; pp. 121 - 125
Main Authors 赤井, 利男, 桂, 豊, 馬渡, 鎭夫, 豐田, 吉顯
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本経営工学会 15.06.1989
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Summary:大学において併設されている同一名称科目間の履修者の不均衡は, 設備・教育効果等の点から大きな問題の一つである.このような科目が必修科目の場合には履修者の希望には関係なく, 強制的にクラス割りを行うことが一般的である.また完全な選択科目の場合には, 希望者の多い科目は設備等の定員で足切りをし, 少ない科目についてはとくに調整をしないことが多い.必修科目で科目名が同一でも内容が異なり, しかも種々の事情から履修者の希望を無視できない場合は, たとえ足切りを行っても最終的にはすべての学生をいずれかの科目に割り当てねばならない.本論文では履修者の希望を尊重しつつ, 併設科目の履修者を分散して割り当てを行うコンピュータシステムを開発し, それを実際に適用した結果について述べている.本システムの開発に関して考慮した手法は, 他の多くのシステムに対しても適用が可能と考えられる.
ISSN:0386-4812
2432-9983
DOI:10.11221/jimapre.40.2_121