高温処理が早生水稲の白未熟粒発生および食味関連形質に与える影響

石川県育成系統および北陸地域で栽培されている早生品種について, 簡易ビニルハウスによる高温処理が品質や食味関連形質に与える影響を調査した.高温区の処理期間の温度は平均気温で0.3℃, 最高気温で1.0℃高くなった.高温区ではすべての供試品種(系統)で白未熟粒の発生により玄米品質が低下し, 白未熟粒の増加程度および増加する白未熟粒の種類には品種間差が見られた.また, 精玄米重も1系統を除き, 減少した.食味関連形質ではアミロース含有率が高温区で低下し, 低下程度には品種間差が見られた.また, 食味と高い相関を持つ味度値は高温区で多くの品種(系統)が低下した....

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Published in北陸作物学会報 Vol. 39; pp. 81 - 84
Main Authors 黒田, 晃, 永畠, 秀樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北陸作物・育種学会 2004
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ISSN0388-8061
2189-7417
DOI10.19016/hokurikucs.39.0_81

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Summary:石川県育成系統および北陸地域で栽培されている早生品種について, 簡易ビニルハウスによる高温処理が品質や食味関連形質に与える影響を調査した.高温区の処理期間の温度は平均気温で0.3℃, 最高気温で1.0℃高くなった.高温区ではすべての供試品種(系統)で白未熟粒の発生により玄米品質が低下し, 白未熟粒の増加程度および増加する白未熟粒の種類には品種間差が見られた.また, 精玄米重も1系統を除き, 減少した.食味関連形質ではアミロース含有率が高温区で低下し, 低下程度には品種間差が見られた.また, 食味と高い相関を持つ味度値は高温区で多くの品種(系統)が低下した.
ISSN:0388-8061
2189-7417
DOI:10.19016/hokurikucs.39.0_81