育苗日数と気温が水稲育苗箱の根張りに及ぼす影響

高温条件下での育苗における適育苗日数について検討した.水稲の育苗時における苗マットの引張強度は地上部および地下部の乾物重が大きくなるに従って高くなった,また,根張り強度の1日当たりの増加量は気温との関係が認められ,日々の平均気温で根張り強度の推定が可能であった.十分な根張り強度を確保するためには苗の葉齢が2.2〜2.4葉程度が適正で,播種後20日程度の育苗期間を確保することが必要であるとともに,播種後25日を超えると活着や初期生育が劣ることから,適正な育苗期間は20〜23日程度と考えられた....

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Published in北陸作物学会報 Vol. 41; pp. 42 - 44
Main Authors 高橋, 渉, 金田, 宏, 吉田, 稔, 荒井, 清完, 守田, 和弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北陸作物・育種学会 2006
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Summary:高温条件下での育苗における適育苗日数について検討した.水稲の育苗時における苗マットの引張強度は地上部および地下部の乾物重が大きくなるに従って高くなった,また,根張り強度の1日当たりの増加量は気温との関係が認められ,日々の平均気温で根張り強度の推定が可能であった.十分な根張り強度を確保するためには苗の葉齢が2.2〜2.4葉程度が適正で,播種後20日程度の育苗期間を確保することが必要であるとともに,播種後25日を超えると活着や初期生育が劣ることから,適正な育苗期間は20〜23日程度と考えられた.
ISSN:0388-8061
2189-7417
DOI:10.19016/hokurikucs.41.0_42