各種バイオマス原料の超臨界水ガス化反応速度

超臨界水ガス化は含水性バイオマスの効率的なガス化プロセスとして期待されているが,その反応速度式は実際のバイオマスについて決定されていない。本研究では7種類のバイオマス原料を超臨界水ガス化反応器内で懸濁活性炭触媒を添加した場合と添加しない場合についてガス化し,総括反応速度を決定した。原料はガス化特性に応じて3種類に分類することができた。代表的なガス化速度パラメーターも示された。均一反応については前指数項が50.0 s−1,活性化エネルギーが67.9 kJ/molとなった。セルロース含有量が高い原料の不均一反応については前指数項が4.87×109 s−1,活性化エネルギーが161 kJ/molとな...

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Published inJournal of the Japan Petroleum Institute Vol. 56; no. 1; pp. 1 - 10
Main Authors 松村, 幸彦, 原, 翔太郎, 上中, 康平, 山下, 泰直, 吉田, 拓也, 井上, 修平, 川井, 良文, 美濃輪, 智朗, 野口, 琢史, 清水, 嘉久
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 石油学会 2013
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Summary:超臨界水ガス化は含水性バイオマスの効率的なガス化プロセスとして期待されているが,その反応速度式は実際のバイオマスについて決定されていない。本研究では7種類のバイオマス原料を超臨界水ガス化反応器内で懸濁活性炭触媒を添加した場合と添加しない場合についてガス化し,総括反応速度を決定した。原料はガス化特性に応じて3種類に分類することができた。代表的なガス化速度パラメーターも示された。均一反応については前指数項が50.0 s−1,活性化エネルギーが67.9 kJ/molとなった。セルロース含有量が高い原料の不均一反応については前指数項が4.87×109 s−1,活性化エネルギーが161 kJ/molとなり,セルロース含有量が低い場合には前指数項が1.91×104 s−1,活性化エネルギーが84.2 kJ/molとなった。
ISSN:1346-8804
1349-273X
DOI:10.1627/jpi.56.1