普通ポルトランドセメントとけい酸ナトリウムとの硬化過程における固化体の構造の検討

けい酸ナトリウムをセメントで硬化させた固化体について、ラマンスペクトル分析、X線回折測定、29Si固体MAS NMR測定を用いて、固化体の構造を検討した。ラマンスペクトル分析とNMR測定から、反応初期にエーライトが消費され、けい酸ナトリウムが反応を促進することでQ2を含む鎖状構造からなるintermediate phaseであることを確認した。さらに、X線回折のハロー解析によってトバモライトに由来するアモルファス固体が生成していることが明らかになった。...

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Published inセメント・コンクリート論文集 Vol. 77; no. 1; pp. 89 - 95
Main Authors 山﨑, 誠志, 西野, 英哉, 黒岩, 大地
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 セメント協会 29.03.2024
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Summary:けい酸ナトリウムをセメントで硬化させた固化体について、ラマンスペクトル分析、X線回折測定、29Si固体MAS NMR測定を用いて、固化体の構造を検討した。ラマンスペクトル分析とNMR測定から、反応初期にエーライトが消費され、けい酸ナトリウムが反応を促進することでQ2を含む鎖状構造からなるintermediate phaseであることを確認した。さらに、X線回折のハロー解析によってトバモライトに由来するアモルファス固体が生成していることが明らかになった。
ISSN:0916-3182
2187-3313
DOI:10.14250/cement.77.89