リングオブン法-有機分析への応用

Weiszによって研究されたリングオブン法は無機イオンの定性,定量に対しては広い応用面を持っている.しかし,有機物や生化学的物質によるリングオブン法は応用範囲が限られ無機イオンに比べて文献数がきわめて少ない.ところが,Celapは各種有機化合物の微量分析法にリングオブン法を用いてきわめてよい結果を得ている.一方,近年リングオブン法を改良したと思われるラインオブン(line oven)法が登場した.そこで有機化合物の微量定量(半微量定量)に関するリングオブン法とラインオブン法について最近のところまで文献を調べ,さらに本誌のスポットテスト特集号で辻が報告したものを参考にして詳しく解説することにした...

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Bibliographic Details
Published in分析化学 Vol. 16; no. 5; pp. 499 - 510
Main Authors 坂口, 武一, 田辺, 信三, 福元, 守
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本分析化学会 1967
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ISSN0525-1931
DOI10.2116/bunsekikagaku.16.499

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Summary:Weiszによって研究されたリングオブン法は無機イオンの定性,定量に対しては広い応用面を持っている.しかし,有機物や生化学的物質によるリングオブン法は応用範囲が限られ無機イオンに比べて文献数がきわめて少ない.ところが,Celapは各種有機化合物の微量分析法にリングオブン法を用いてきわめてよい結果を得ている.一方,近年リングオブン法を改良したと思われるラインオブン(line oven)法が登場した.そこで有機化合物の微量定量(半微量定量)に関するリングオブン法とラインオブン法について最近のところまで文献を調べ,さらに本誌のスポットテスト特集号で辻が報告したものを参考にして詳しく解説することにした.
ISSN:0525-1931
DOI:10.2116/bunsekikagaku.16.499