地下かん水の化学的酸素要求量測定値に及ぼす銀塩の影響
水質試験関係のJIS改正に関連して,100℃酸性過マンガン酸カリウム法による化学的酸素要求量(CODMn)測定の際の塩化物イオンマスキング剤として硫酸銀と硝酸銀が結果に与える影響を調べる目的で,ヨード輸出工業組合技術委員会会員の参加6分析機関による共同実験を行った. 試料として同時採取したヨウ素製造原料である水溶性天然ガス付随かん水(原かん水)とヨウ素抽出後のかん水(廃かん水)を配布し,従来法{JIS K 0102(13)-1974}と改正法{JIS K 0101(17)-1979}によってCODMnを測定した結果,すべての分析所で後者が前者より平均して約20%高い値を示し,従って硫酸銀と硝酸...
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Published in | 分析化学 Vol. 29; no. 9; pp. T68 - T72 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本分析化学会
1980
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Summary: | 水質試験関係のJIS改正に関連して,100℃酸性過マンガン酸カリウム法による化学的酸素要求量(CODMn)測定の際の塩化物イオンマスキング剤として硫酸銀と硝酸銀が結果に与える影響を調べる目的で,ヨード輸出工業組合技術委員会会員の参加6分析機関による共同実験を行った. 試料として同時採取したヨウ素製造原料である水溶性天然ガス付随かん水(原かん水)とヨウ素抽出後のかん水(廃かん水)を配布し,従来法{JIS K 0102(13)-1974}と改正法{JIS K 0101(17)-1979}によってCODMnを測定した結果,すべての分析所で後者が前者より平均して約20%高い値を示し,従って硫酸銀と硝酸銀のマスキング効果は同一ではないという結論を得た. |
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ISSN: | 0525-1931 |
DOI: | 10.2116/bunsekikagaku.29.9_T68 |