BTB法を用いたACL再建における当院のクリティカルパスについて

当院において、平成14年度に前十字靭帯(以下ACL)損傷と診断され、自家膝蓋腱(Bone-Tendon-Bone:以下BTB)にて再建術を施行した患者にクリティカルパス(以下CP)を導入し、訓練を行ってきたので、その紹介と結果等について報告する。対象は平成14年4月から平成15年3月までに当院にてACL再建を施行した18症例18膝。内訳は男性9名、女性9名、平均年齢26.1歳(15歳_から_49歳)である。術後1日目よりCPM(-20°_から_90°)、筋力トレーニング、膝固定装具装着にて、全荷重でのつま先歩行を開始。術後8日目よりCPMの角度を-10°_から_120°までに変更し、CPMは術...

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Published in九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 Vol. 2002; p. 51
Main Authors 田中, 剛, MD, 江本 玄, 森山, 茜, 今石, 綾子, 森下, 正子, 藤吉, 大輔, 福田, ひろか
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州理学療法士・作業療法士合同学会 2003
Joint Congress of Physical Therapist and Occupational Therapist in Kyushu
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ISSN0915-2032
2423-8899
DOI10.11496/kyushuptot.2002.0.51.0

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Summary:当院において、平成14年度に前十字靭帯(以下ACL)損傷と診断され、自家膝蓋腱(Bone-Tendon-Bone:以下BTB)にて再建術を施行した患者にクリティカルパス(以下CP)を導入し、訓練を行ってきたので、その紹介と結果等について報告する。対象は平成14年4月から平成15年3月までに当院にてACL再建を施行した18症例18膝。内訳は男性9名、女性9名、平均年齢26.1歳(15歳_から_49歳)である。術後1日目よりCPM(-20°_から_90°)、筋力トレーニング、膝固定装具装着にて、全荷重でのつま先歩行を開始。術後8日目よりCPMの角度を-10°_から_120°までに変更し、CPMは術後3週まで使用し、それ以降は徒手にて関節可動域(以下ROM)訓練を実施。完全伸展は術後4週、完全屈曲は術後12週を目指している。術後8日にて、Donjoy装具を使用し、、歩行訓練としてトレッドミルを使用。筋力トレーニングとして、ハーフスクワット、水中運動療法を追加。退院は術後4週を目安にし、退院後は外来通院にてフォロー。平均在院日数は22.5日となった。CP用紙としては、ナース用、患者用、リハカードを作成。今後は、定期的な評価と、より効果的で且つ患者に満足してもらえる治療の提供を行う。
ISSN:0915-2032
2423-8899
DOI:10.11496/kyushuptot.2002.0.51.0