アクティブラーニングに特化したオンライン授業ツールnoizの開発

2020年に起こったコロナウィルス感染症の流行は,世界中の学習スタイルに影響を与えた.多くの教育機関が従来の対面の授業スタイルからオンラインでの授業スタイルに切り替えることを余儀なくされた.2023年現在,withコロナの生活も定着しつつあり,教育機関でも対面の授業スタイルに戻す状況が多く見られる.しかし,学習者の学習の利便性を考慮したとき,オンラインの教育も選択肢として発展させるべきである.その中で,オンラインでのアクティブラーニングをどのように行うかは議論の余地がある.本研究では,オンラインでのアクティブラーニングに特化した,コミュニケーションツールnoizを開発した.そして,予備的なもの...

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Published in学術情報処理研究 Vol. 27; no. 1; pp. 9 - 21
Main Authors 藤原, 尚聡, 竹林, 暁, 渡辺, 勇士, 吉川, 綱希
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 大学ICT推進協議会 27.11.2023
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ISSN1343-2915
2433-7595
DOI10.24669/jacn.27.1_9

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Summary:2020年に起こったコロナウィルス感染症の流行は,世界中の学習スタイルに影響を与えた.多くの教育機関が従来の対面の授業スタイルからオンラインでの授業スタイルに切り替えることを余儀なくされた.2023年現在,withコロナの生活も定着しつつあり,教育機関でも対面の授業スタイルに戻す状況が多く見られる.しかし,学習者の学習の利便性を考慮したとき,オンラインの教育も選択肢として発展させるべきである.その中で,オンラインでのアクティブラーニングをどのように行うかは議論の余地がある.本研究では,オンラインでのアクティブラーニングに特化した,コミュニケーションツールnoizを開発した.そして,予備的なものになるが,大学生に実際に使ってもらいアンケート調査を実施した.その結果,92%の大学生は従前のビデオ会議システムよりもnoizの方が,グループワークにおいてコミュニケーションがとりやすいと感じることがわかった.また,全体の中で88.57%の学生がオンラインでのアクティブラーニングを成功させる要因としてファシリテータの存在を挙げていた.一方で,noiz自体の有用性を導くには実践内容と調査方法は不十分であり,さらなる調査の必要性が残った.
ISSN:1343-2915
2433-7595
DOI:10.24669/jacn.27.1_9