耳鼻咽喉科診療所を初診した新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の臨床像 : 日本臨床耳鼻咽喉科医会アンケート調査結果
目的: 欧米諸国では医療制度上, 上気道感染症のプライマリーケアを提供するのは総合診療医や家庭医である. 一方, わが国では国民皆保険制度のもと患者は自覚症状に基づいてどの診療科を受診するのかを各自が選択できる. この医療制度を背景に, わが国では多くの耳鼻咽喉科医が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のプライマリケアに当たってきた. 耳鼻咽喉科医は, 鼻腔・咽喉頭の局所解剖や病態を深く理解し, 鼻鏡や喉頭鏡, 内視鏡といった専門的医療機器を用いてより詳細な局所所見の評価が可能であることから, プライマリケアにおけるCOVID-19の診断体系の向上を目的として, 耳鼻咽喉科所見の特...
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Published in | 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 Vol. 126; no. 8; pp. 1028 - 1030 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
20.08.2023
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 |
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ISSN | 2436-5793 2436-5866 |
DOI | 10.3950/jibiinkotokeibu.126.8_1028 |
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Summary: | 目的: 欧米諸国では医療制度上, 上気道感染症のプライマリーケアを提供するのは総合診療医や家庭医である. 一方, わが国では国民皆保険制度のもと患者は自覚症状に基づいてどの診療科を受診するのかを各自が選択できる. この医療制度を背景に, わが国では多くの耳鼻咽喉科医が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のプライマリケアに当たってきた. 耳鼻咽喉科医は, 鼻腔・咽喉頭の局所解剖や病態を深く理解し, 鼻鏡や喉頭鏡, 内視鏡といった専門的医療機器を用いてより詳細な局所所見の評価が可能であることから, プライマリケアにおけるCOVID-19の診断体系の向上を目的として, 耳鼻咽喉科所見の特徴を解析した. 方法: 日本耳鼻咽喉科臨床医会に所属する耳鼻咽喉科医によりCOVID-19と診断された患者351名(平均年齢, 36.0±15.4歳)を対象とした. |
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ISSN: | 2436-5793 2436-5866 |
DOI: | 10.3950/jibiinkotokeibu.126.8_1028 |