提供意思を活かすための移植コーディネーターの活動と課題

ドナー移植コーディネーターの業務として最も優先されることは、提供意思があった際にご家族とともに終末期について考え、提供意思を活かせる方法を医療者と検討し、安全に提供が行えるようコーディネートする事である。これは、臓器や組織など所属やあっせん資格に関わらず、ドナー移植コーディネーターに必要な業務である。現在は、あっせん資格の違いにより臓器・組織の説明を個別に行っている場合がほとんどであるが、ご家族にとっては、医療者から終末期の選択肢として情報提供をされる時、もしくは初めて移植医療に関する話を聞く時に、臓器・組織についての説明を受け、考えることが出来る事が必要だと考える。このような考えのもと、自施...

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Published in移植 Vol. 55; no. Supplement; p. 221_1
Main Authors 中村, 晴美, 長屋, 文子, 佐々木, 秀郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本移植学会 2020
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Summary:ドナー移植コーディネーターの業務として最も優先されることは、提供意思があった際にご家族とともに終末期について考え、提供意思を活かせる方法を医療者と検討し、安全に提供が行えるようコーディネートする事である。これは、臓器や組織など所属やあっせん資格に関わらず、ドナー移植コーディネーターに必要な業務である。現在は、あっせん資格の違いにより臓器・組織の説明を個別に行っている場合がほとんどであるが、ご家族にとっては、医療者から終末期の選択肢として情報提供をされる時、もしくは初めて移植医療に関する話を聞く時に、臓器・組織についての説明を受け、考えることが出来る事が必要だと考える。このような考えのもと、自施設内、神奈川県の医療施設には、臓器・組織も同時に情報の提供を行っている。その取り組みと課題について報告する。
ISSN:0578-7947
2188-0034
DOI:10.11386/jst.55.Supplement_221_1