常圧焼結β-サイアロンの常温強度

常圧焼結β-サイアロンの常温曲げ強度を測定した. 平均強度は534MPaであった. 25本の試料の強度をワイブルプロットし, ワイブル係数 (m) 6.5を得た. 異常に低い強度の2本を除くと, ワイブル係数は8.8とホットプレス品に近い値となる. 破壊の起点となる欠陥が表面にある場合と内部の場合に分けて検討した. 表面欠陥が原因の場合, 平均強度は490MPa, 見掛け上のワイブル係数は4.7であった. 内部欠陥の場合, 平均強度は564MPa, 見掛け上のワイブル係数は10.6であった. 内部欠陥はほとんど大きな気孔又は気孔の集合した部分であった. 表面欠陥は傷又は内部欠陥が研削により表面...

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Published in窯業協會誌 Vol. 91; no. 1052; pp. 171 - 175
Main Authors 三友, 護, 長田, 真司, 堤, 正幸, 藤井, 洋治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本セラミックス協会 01.04.1983
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Summary:常圧焼結β-サイアロンの常温曲げ強度を測定した. 平均強度は534MPaであった. 25本の試料の強度をワイブルプロットし, ワイブル係数 (m) 6.5を得た. 異常に低い強度の2本を除くと, ワイブル係数は8.8とホットプレス品に近い値となる. 破壊の起点となる欠陥が表面にある場合と内部の場合に分けて検討した. 表面欠陥が原因の場合, 平均強度は490MPa, 見掛け上のワイブル係数は4.7であった. 内部欠陥の場合, 平均強度は564MPa, 見掛け上のワイブル係数は10.6であった. 内部欠陥はほとんど大きな気孔又は気孔の集合した部分であった. 表面欠陥は傷又は内部欠陥が研削により表面に出たものであった.
ISSN:0009-0255
1884-2127
DOI:10.2109/jcersj1950.91.1052_171