ICUにおける呼吸管理と肺理学療法 司会者のまとめ

近年の医学と医療技術の進歩に伴い, 従来では考えられなかったような, いわゆるプアーリスク患者にも外科手術が適用されるようになった. ICUにおけるPTの呼吸管理への参加と肺理学療法の実施の必要性がますます高まっている. しかし現実には, PTの卒前卒後教育体制は十分とはいえず, それらのニーズに答えるだけの体勢は整っていない. また多くの現場に必ずしもPTの席が用意されているわけではない. PTにもICUの呼吸管理に参加して肺理学療法を効果的に行えるポテンシャルがあることを双方で確認すべき時であろう. そして卒前卒後教育の充実をはかり, 積極的にICUに参加できるPTの層をもっと厚くしなくて...

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Published in理学療法学 Vol. 11; no. 5; p. 279
Main Author 溝呂木, 忠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 10.10.1984
日本理学療法士協会
公益社団法人日本理学療法士協会
Japanese Physical Therapy Association (JPTA)
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00003124517

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Summary:近年の医学と医療技術の進歩に伴い, 従来では考えられなかったような, いわゆるプアーリスク患者にも外科手術が適用されるようになった. ICUにおけるPTの呼吸管理への参加と肺理学療法の実施の必要性がますます高まっている. しかし現実には, PTの卒前卒後教育体制は十分とはいえず, それらのニーズに答えるだけの体勢は整っていない. また多くの現場に必ずしもPTの席が用意されているわけではない. PTにもICUの呼吸管理に参加して肺理学療法を効果的に行えるポテンシャルがあることを双方で確認すべき時であろう. そして卒前卒後教育の充実をはかり, 積極的にICUに参加できるPTの層をもっと厚くしなくてはならない. この度「ICUにおける呼吸管理と肺理学療法」というテーマでセミナーを行ったことはその意味からも意義あることであった.
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00003124517