口蓋裂を伴ったKabuki Make-up Syndromeの1例

歌舞伎役者の隈取りをした目を思わせるような独特な顔貌を呈するKabuki make-up syndromeは, 1981年Niikawaら1), Kurokiら2)によって初めて報告されて以来, 日本を中心にすでに200例以上が報告されている. この症候群は, 種々の症状や奇形を有することが知られており, なかでも顔面, 頭蓋, 口腔にみられるものが多く, 特徴的である. われわれは, 口蓋裂を伴ったKabuki make-up syndromeの1例を経験したのでその概要と文献的考察をあわせて報告する. 症例 患者:生後7日女児 初診:昭和62年7月28日 主訴:哺乳障害 家族歴:父親の姉の...

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Published in小児口腔外科 Vol. 8; no. 2; pp. 39 - 41
Main Authors 松尾, 明, 岡藤, 正樹, 早津, 良和, 葛山, 司, 篠崎, 文彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児口腔外科学会 25.12.1998
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ISSN0917-5261
1884-6661
DOI10.11265/poms1991.8.2_39

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Summary:歌舞伎役者の隈取りをした目を思わせるような独特な顔貌を呈するKabuki make-up syndromeは, 1981年Niikawaら1), Kurokiら2)によって初めて報告されて以来, 日本を中心にすでに200例以上が報告されている. この症候群は, 種々の症状や奇形を有することが知られており, なかでも顔面, 頭蓋, 口腔にみられるものが多く, 特徴的である. われわれは, 口蓋裂を伴ったKabuki make-up syndromeの1例を経験したのでその概要と文献的考察をあわせて報告する. 症例 患者:生後7日女児 初診:昭和62年7月28日 主訴:哺乳障害 家族歴:父親の姉の子供(いとこ)に口唇口蓋裂を認める. 既往歴:特記事項なし
ISSN:0917-5261
1884-6661
DOI:10.11265/poms1991.8.2_39