Focus Charting®を用いた薬剤管理指導業務 (その2) チェック方式を用いた薬剤管理指導歴作成の有用性 (標準化と効率化) について
「緒言」Focus Charting(R)(以下, FCと略す)は, 1981年, ミネアポリスのEitel病院でLampeら1)を中心としたスタッフナースの特別委員会により開発された, 患者ケアを記録する方法であり, 現在では世界中の病院の看護部門において採用されている. 当院薬剤部では, 現在10病棟において薬剤管理指導業務を実施しているが, 同業務における指導記録を試験的にFC方式を用いて記載し, その有用性について報告した2). その後, B棟3階病棟(主にリウマチ外科, その他耳鼻科等の混合病棟)において, このFC方式による記録に新たにチェック項目を取り入れた方法で同指導記録の記載...
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Published in | 医療薬学 Vol. 28; no. 1; pp. 80 - 84 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.02.2002
日本医療薬学会 |
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ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
DOI | 10.5649/jjphcs.28.80 |
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Summary: | 「緒言」Focus Charting(R)(以下, FCと略す)は, 1981年, ミネアポリスのEitel病院でLampeら1)を中心としたスタッフナースの特別委員会により開発された, 患者ケアを記録する方法であり, 現在では世界中の病院の看護部門において採用されている. 当院薬剤部では, 現在10病棟において薬剤管理指導業務を実施しているが, 同業務における指導記録を試験的にFC方式を用いて記載し, その有用性について報告した2). その後, B棟3階病棟(主にリウマチ外科, その他耳鼻科等の混合病棟)において, このFC方式による記録に新たにチェック項目を取り入れた方法で同指導記録の記載を開始した. そこで本研究では, この新方式で同業務を行うことによる有用性(標準化および効率化)について検討を行った. 「方法」伊勢ら2)の方法に基づいて, 服薬行動に関する情報(服用薬の薬品名用法用量効果の知識の有無, 服用に関する心配事の有無)および副作用に関する情報(服用薬の副作用に対する知識の有無, 副作用の既往の有無, 臨床検査値のチェック, 服用薬の血中濃度モニター, 禁忌症相互作用のチェック)を記入した薬剤管理指導計画表を用いて患者focusを決定し, それぞれのfocusに対して薬学的管理を実施した. 薬剤管理指導歴の記入方法は, D:data(情報), A:action(行動), R:response(評価/患者反応), P:plan(計画)というFCの基本方式に従って記載した. 今回, この記入方法の中でA:action(行動)について, チェック方式を用いて記録することとした. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.28.80 |