顔面神経麻痺が初発症状であった肺癌の1症例

肺癌の側頭骨転移によって顔面神経麻痺を発症した症例を経験した. 症例は62歳の女性で顔面神経麻痺を主訴に来院した. 白血球とCRPの上昇を認め, 胸部単純X線写真で腫瘍陰影が発見された. 精査の結果, 肺癌の側頭骨転移による顔面神経麻痺と診断した. 腫瘍の転移で顔面神経麻痺を起こすことはまれであるが, 症状が典型でない患者の場合, 転移を疑って精査することが重要である....

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Published in日本ペインクリニック学会誌 Vol. 12; no. 4; pp. 390 - 392
Main Authors 河原, 邦枝, 岡田, 貴禎, 西原, 文夫, 富田, 行成, 志賀, 達哉, 吉川, 大輔, 大竹, 哲也, 国元, 文生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本ペインクリニック学会 25.10.2005
日本ペインクリニック学会
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Summary:肺癌の側頭骨転移によって顔面神経麻痺を発症した症例を経験した. 症例は62歳の女性で顔面神経麻痺を主訴に来院した. 白血球とCRPの上昇を認め, 胸部単純X線写真で腫瘍陰影が発見された. 精査の結果, 肺癌の側頭骨転移による顔面神経麻痺と診断した. 腫瘍の転移で顔面神経麻痺を起こすことはまれであるが, 症状が典型でない患者の場合, 転移を疑って精査することが重要である.
ISSN:1340-4903
1884-1791
DOI:10.11321/jjspc1994.12.390