Cefmenoximeの組織内移行に関する薬動力学的検討
Cefmenoxime (CMX) は武田薬品中央研究所で開発されたいわゆる第3世代のセフェム系抗生物質である。本剤は既存のセフェム系抗生物質が抗菌力を示さない菌種, あるいは耐性菌に対しても抗菌力を有し, 特にSerratia marcescens, インドール陽性Proteus, Citrobacter freundii, Enterobacter cloacaeなどの菌にも強い抗菌力を有している1)。 われわれは先にCMXの基礎的検討として腎機能と血中濃度, 尿中排泄の関係について, 更に臨床的検討成績をも加えて報告した2)。 今回, 更に基礎的検討として腎臓, 膀胱壁, 前立腺組織など...
Saved in:
Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 38; no. 6; pp. 1648 - 1653 |
---|---|
Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
1985
|
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | Cefmenoxime (CMX) は武田薬品中央研究所で開発されたいわゆる第3世代のセフェム系抗生物質である。本剤は既存のセフェム系抗生物質が抗菌力を示さない菌種, あるいは耐性菌に対しても抗菌力を有し, 特にSerratia marcescens, インドール陽性Proteus, Citrobacter freundii, Enterobacter cloacaeなどの菌にも強い抗菌力を有している1)。 われわれは先にCMXの基礎的検討として腎機能と血中濃度, 尿中排泄の関係について, 更に臨床的検討成績をも加えて報告した2)。 今回, 更に基礎的検討として腎臓, 膀胱壁, 前立腺組織などの組織内移行について薬動力学的に検討を行つたので, その成績について報告する。 |
---|---|
ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.38.1648 |