Cefbuperazone の髄液移行脳外科患者における血液脳関門損傷の程度との相関

術後感染予防の目的で, 琉球大学脳外科で外科的処置の行われた15例を対象にCefbuperazone (CBPZ) を静注し, その有効性と安全性を検討した。その結果, 感染症発症の疑いを認めたのは1例だけであった。安全性に関しては, トランスアミナーゼの上昇例を3例に認めたが, 重篤なものではなかった。 7例についてCTスキャンによる血液脳関門 (BEE) 損傷の評価とCBPZの髄液移行を対比, 検討したところ, BBB損傷例においては十分な髄液移行が得られた。...

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Published inThe Japanese Journal of Antibiotics Vol. 43; no. 6; pp. 1174 - 1180
Main Authors 宮城, 航一, 寺田, 幸平, 奥山, 久仁男, 比嘉, 靖, 中田, 宗朝, 六川, 二郎, 佐久田, 治, 金城, 利彦, 宮里, 洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 1990
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ISSN0368-2781
2186-5477
DOI10.11553/antibiotics1968b.43.1174

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Summary:術後感染予防の目的で, 琉球大学脳外科で外科的処置の行われた15例を対象にCefbuperazone (CBPZ) を静注し, その有効性と安全性を検討した。その結果, 感染症発症の疑いを認めたのは1例だけであった。安全性に関しては, トランスアミナーゼの上昇例を3例に認めたが, 重篤なものではなかった。 7例についてCTスキャンによる血液脳関門 (BEE) 損傷の評価とCBPZの髄液移行を対比, 検討したところ, BBB損傷例においては十分な髄液移行が得られた。
ISSN:0368-2781
2186-5477
DOI:10.11553/antibiotics1968b.43.1174