1997年臨床分離株に対するMeropenem (MEPM) の抗菌活性
1997年に検出した臨床分離多数株を対象とし, Meropenem (MEPM) の抗菌活性を把握することを目的に, 対照薬剤を加えた最小発育阻止濃度 (MIC) を測定して以下の結果を得た。 1.グラム陽性菌に対するMEPMの抗菌活性はCephems (CEPs) には勝るものの, 総じて見るとPanipenem (PAPM), Imipenem (IPM) とは, ほぼ同等であった。 2.Enterobacteriaceae, Glucose non-fermentative Gram-negative rods ((G) NF-GNR) 及びBacteroides fragilis gr...
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Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 52; no. 12; pp. 695 - 720 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
25.12.1999
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Summary: | 1997年に検出した臨床分離多数株を対象とし, Meropenem (MEPM) の抗菌活性を把握することを目的に, 対照薬剤を加えた最小発育阻止濃度 (MIC) を測定して以下の結果を得た。 1.グラム陽性菌に対するMEPMの抗菌活性はCephems (CEPs) には勝るものの, 総じて見るとPanipenem (PAPM), Imipenem (IPM) とは, ほぼ同等であった。 2.Enterobacteriaceae, Glucose non-fermentative Gram-negative rods ((G) NF-GNR) 及びBacteroides fragilis groupのいわゆる第三世代CEPsを含む多剤耐性株に対するCarbapenemsの強い抗菌活性が認められたが, 中でもこれらの菌種に対するMEPMの抗菌活性はIPM及びPAPMに勝っていた。グラム陰性菌に対するMEPMの抗菌活性は, 1993年臨床分離株での結果と比較して, 耐性が進行した形跡は認められなかった。 3.MEPMは, Pseudomonas aeruginosaに対しては, IPMとPAPM耐性株においても低いMIC-rangeを示した。これら耐性株は, Carbapenemsや塩基性アミノ酸の主な外膜透過孔であるOprD (D2ポーリン) の欠損株である可能性が考えられた |
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ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.52.695 |