COVID-19患者における酸素療法および運動耐容能に関する調査国内第5波における調査
はじめに:Coronavirus disease 2019(COVID-19)国内第5波(デルタ株)における酸素療法離脱までの期間・割合と,酸素療法離脱時の運動耐容能および呼吸困難について調査した。対象および方法:対象は2021年7月1日から2021年12月31日にSARS-CoV-2 PCR陽性となり,当院専用病棟に中等症IIまたは重症として入院した47名。診療録より年齢,性別,基礎疾患,COVID-19の発症日および重症度,隔離解除日,酸素療法離脱日,在院日数を後方視的に抽出。酸素療法離脱時に6分間歩行試験を実施し,歩行距離,最低のSpO2,呼吸困難を評価した。Ordinal Scale...
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Published in | 呼吸理学療法学 Vol. 2; no. 1; pp. 30 - 38 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本呼吸理学療法学会
25.03.2023
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Summary: | はじめに:Coronavirus disease 2019(COVID-19)国内第5波(デルタ株)における酸素療法離脱までの期間・割合と,酸素療法離脱時の運動耐容能および呼吸困難について調査した。対象および方法:対象は2021年7月1日から2021年12月31日にSARS-CoV-2 PCR陽性となり,当院専用病棟に中等症IIまたは重症として入院した47名。診療録より年齢,性別,基礎疾患,COVID-19の発症日および重症度,隔離解除日,酸素療法離脱日,在院日数を後方視的に抽出。酸素療法離脱時に6分間歩行試験を実施し,歩行距離,最低のSpO2,呼吸困難を評価した。Ordinal Scale 5, 6, 7の3群間における酸素療法離脱までの日数,割合をカプランマイヤーの生存曲線を用いて検討した。結果:平均年齢57.4±14.1歳。退院時までに37名,発症から210日目において,2名の追跡不能と1名の在宅酸素継続を除き,44名が酸素療法を離脱できていた。3群間で6分間歩行距離,最低のSpO2,呼吸困難に有意差は認めなかった。結語:COVID-19患者は大多数の患者が酸素療法を離脱でき,運動耐容能や呼吸困難に関しても重症度の違いによる差は無い可能性が示された。 |
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ISSN: | 2436-7966 |
DOI: | 10.51116/kokyurigakuryohogaku.2.1_30 |