呼吸器感染症におけるOfloxacinの使用経験

我々は入院18例, 外来13例計31例の呼吸器感染症症例に1日300~600mgのOfloxacin (OFLX) の経口投与を行いその臨床効果につき検討を行った。 1.31例における臨床効果は83.9%と良好であった。 2. 症例中Pseudomonas aeruginosaを6例に検出し, その有効率は50%であった。 3. 昭和60年度と昭和62年度に当院で喀痰検査から分離されたP. aeruginosa臨床分離 株で行ったOFLX, Gentamicin (GM), Imipenem (IPM) に対する感受性試験で昭和60年度それぞれ100%であった感受性株は, 昭和62年度の分離株...

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Published inThe Japanese Journal of Antibiotics Vol. 42; no. 8; pp. 1705 - 1712
Main Authors 田中, 一正, 野口, 英世, 金重, 博司, 中神, 和清, 秋沢, 孝則, 戸野, 塚博, 鈴木, 一, 高木, 啓, 大塚, 英彦, 成島, 道昭, 竹内, 隆, 清水, 晋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 1989
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ISSN0368-2781
2186-5477
DOI10.11553/antibiotics1968b.42.1705

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Summary:我々は入院18例, 外来13例計31例の呼吸器感染症症例に1日300~600mgのOfloxacin (OFLX) の経口投与を行いその臨床効果につき検討を行った。 1.31例における臨床効果は83.9%と良好であった。 2. 症例中Pseudomonas aeruginosaを6例に検出し, その有効率は50%であった。 3. 昭和60年度と昭和62年度に当院で喀痰検査から分離されたP. aeruginosa臨床分離 株で行ったOFLX, Gentamicin (GM), Imipenem (IPM) に対する感受性試験で昭和60年度それぞれ100%であった感受性株は, 昭和62年度の分離株ではOFLX 57.1%, GM 85.7%, IPM 100%とOFLXに対する耐性化頻度が高かった。
ISSN:0368-2781
2186-5477
DOI:10.11553/antibiotics1968b.42.1705