ヌードマウス移植ヒト泌尿生殖器悪性腫瘍株に対する腎被膜下移植法 (Subrenal capsule assay) を用いた制癌剤感受性試験
ヌードマウス移植ヒト膀胱癌株 (NM-B-1), 前立腺癌株 (PRO-1) に対し, 腎被膜下移植法 (SRCA) を用いて感受性試験をおこなった. 以前におこなった基礎的実験より, SRCAの宿主としてヌードマウスが最適であることが判明しているので, 今回もヌードマウスを用いておこなった. 10種制癌剤を使用し, 効果判定は移植後11日目の腫瘍増殖抑制率 (Tumor Growth Inhibition, Rate, TGIR) を算出し, 50%以上を感受性陽性とした. NM-B-1においては, 254-Sが最も高い感受性を示したが, Ifosfamide, Mitomycin C, B...
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Published in | 日本泌尿器科學會雑誌 Vol. 79; no. 10; pp. 1633 - 1638 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
社団法人 日本泌尿器科学会
1988
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Summary: | ヌードマウス移植ヒト膀胱癌株 (NM-B-1), 前立腺癌株 (PRO-1) に対し, 腎被膜下移植法 (SRCA) を用いて感受性試験をおこなった. 以前におこなった基礎的実験より, SRCAの宿主としてヌードマウスが最適であることが判明しているので, 今回もヌードマウスを用いておこなった. 10種制癌剤を使用し, 効果判定は移植後11日目の腫瘍増殖抑制率 (Tumor Growth Inhibition, Rate, TGIR) を算出し, 50%以上を感受性陽性とした. NM-B-1においては, 254-Sが最も高い感受性を示したが, Ifosfamide, Mitomycin C, Bleomycin, Methotrexate, Vinblastin は無効であった. PRO-1においては, 他剤にくらべ Cisplatin, Mitomycin C, Adriamycin がより高い感受性を示したが, Peplomycin のみ無効であった. 感受性の有無を評価する場合に, 腫瘍径より求めた腫瘍増殖抑制率のみならず, 組織学的検討も重要であると思われる. |
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ISSN: | 0021-5287 1884-7110 |
DOI: | 10.5980/jpnjurol1928.79.10_1633 |