佐賀県,福岡県筑後地区における呼吸リハビリテーションの現状と呼吸器関連専門資格を有した療法士との関連

はじめに:佐賀県,福岡県筑後地区(筑後地区)の呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)の現状と,呼吸器関連専門資格を有している療法士(有資格セラピスト)の有無によって呼吸リハの内容に差異が生じているかは不明である。方法:佐賀県,筑後地区の呼吸リハ料届出施設に,呼吸リハの提供方法,患者評価,プログラム構成要素,品質保証に関するアンケート調査を実施した。また,有資格セラピストの有無での比較を行った。結果:身体活動性,患者の知識,疾患特異的ADL評価,フレイル,健康関連QOL,機器下肢筋力測定の評価の実施が少ない傾向であった。また,セルフマネジメント教育の実施が少ない傾向であった。有資格セラピストがいる施...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in呼吸理学療法学 Vol. 3; no. 1; pp. 30 - 40
Main Authors 江越, 正次朗, 阿波, 邦彦, 堀江, 淳, 金子, 秀雄, 林, 真一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸理学療法学会 22.03.2024
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:はじめに:佐賀県,福岡県筑後地区(筑後地区)の呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)の現状と,呼吸器関連専門資格を有している療法士(有資格セラピスト)の有無によって呼吸リハの内容に差異が生じているかは不明である。方法:佐賀県,筑後地区の呼吸リハ料届出施設に,呼吸リハの提供方法,患者評価,プログラム構成要素,品質保証に関するアンケート調査を実施した。また,有資格セラピストの有無での比較を行った。結果:身体活動性,患者の知識,疾患特異的ADL評価,フレイル,健康関連QOL,機器下肢筋力測定の評価の実施が少ない傾向であった。また,セルフマネジメント教育の実施が少ない傾向であった。有資格セラピストがいる施設では,運動負荷試験のみ実施が有意に多かった(p=0.024)。 結論:セルフマネジメント教育の普及率向上が必要である。また,有資格セラピストの存在と呼吸リハの質との関連については限定的である。
ISSN:2436-7966
DOI:10.51116/kokyurigakuryohogaku.3.1_30