企業とのマッチングによる看護のものづくり

少子・超高齢・多死社会に直面し様々な課題が山積しています。国民の「い のち・暮らし・尊厳を守り支える看護」の実現に向けて看護職が果たす役割は 大きく、活躍するフィールドも多肢にわたります。そのためには、「看護の質の向上」 と「一人ひとりの看護職が誇りとやりがいをもって、生き生き笑顔で働き続けられ る職場環境づくり」の更なる推進が重要となります。大阪府看護協会では「看護師が安全で安心してケア提供できる環境、患者 とその家族も安心して安全なケアを受けることができる環境づくり」の一環として、 医療・看護・介護現場に必要な"看護のものづくり"を目指しています。ただ、こ の取り組みは...

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Published inThe Nursing Pharmacology Conference Vol. 2019.1; p. S2-1
Main Author 高橋, 弘枝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬理学会 2019
Japanese Pharmacological Society
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ISSN2435-8460
DOI10.34597/npc.2019.1.0_S2-1

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Summary:少子・超高齢・多死社会に直面し様々な課題が山積しています。国民の「い のち・暮らし・尊厳を守り支える看護」の実現に向けて看護職が果たす役割は 大きく、活躍するフィールドも多肢にわたります。そのためには、「看護の質の向上」 と「一人ひとりの看護職が誇りとやりがいをもって、生き生き笑顔で働き続けられ る職場環境づくり」の更なる推進が重要となります。大阪府看護協会では「看護師が安全で安心してケア提供できる環境、患者 とその家族も安心して安全なケアを受けることができる環境づくり」の一環として、 医療・看護・介護現場に必要な"看護のものづくり"を目指しています。ただ、こ の取り組みは看護職能団体単独では実現しがたいことであり、当協会では看護 理工学会はじめ大阪大学や一般社団法人臨床医工情報学コンソーシアム関西、 大阪商工会議所、大阪科学技術センター等との連携・協同で進めることができ るようになりました。当協会として、看護職が臨床現場目線でニーズを掘り起こすために、看護協 会会員の中から熟練した看護実践者を選出し、ヒヤリングを行いました。非常に 多くのニーズが抽出され、それらを整理・分類し、企業とのマッチング、事業化 していくプロセスを踏んでいます。この度のシンポジウムではこのプロセスと、そ の中での学びを紹介したいと思います。また、地域包括ケアシステムの構築が推進される中で、在宅医療・介護の重 要性は高まるとともに、関連する"もの"の開発が喫緊の課題でもあります。特に、 安全に薬物療法を在宅で継続する上で、特に多くの課題を抱えています。それ らの一部ですがご紹介いたします。質の高い医療・看護を提供するには高度な知識と技術、それにもちいる"看 護のもの"の開発・改良は不可欠です。使用する看護職が必要とするものづくり にかかわり、その商品が、医療・介護の現場、暮らしの中で、看護職だけでなく、 多職種そして患者・家族が使われるのを楽しみに、創造的な取り組みを展開し ていきたいと思っています。
Bibliography:2019.1_S2-1
ISSN:2435-8460
DOI:10.34597/npc.2019.1.0_S2-1