ヒューマンインタフェースとしての顔の特性に関する研究

人間とコンピュータとのインタラクションにおいて,コンピュータに人間らしさを与えるために,顔の画像をインタフェースとして用いる試みが多く行われている.しかし,コンピュータ画面において顔の表情をインタフェースとして用いる場合,どのような表情が認知しやすいか,インタフェースとして適しているかに関する基礎的研究はほとんど行われていない.そこで,本研究ではそのような基礎的知見を得るために,線画による顔を顔画像刺激として用い,90度回転させた顔,180度回転させた顔と正立した顔との照合課題実験を行った.その結果,特定の感情や気質を表していると認知されやすい表情ほど,照合に要する反応時間が短く,視認性が高い...

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Published in日本ファジィ学会誌 Vol. 14; no. 2; pp. 248 - 253
Main Authors 島田, 睦雄, 簑下, 成子, 佐藤, 親次, 杉原, 光雄, 市村, 匠, 山下, 利之, 田村, 征洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本知能情報ファジィ学会 2002
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ISSN0915-647X
2432-9932
DOI10.3156/jfuzzy.14.2_248

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Summary:人間とコンピュータとのインタラクションにおいて,コンピュータに人間らしさを与えるために,顔の画像をインタフェースとして用いる試みが多く行われている.しかし,コンピュータ画面において顔の表情をインタフェースとして用いる場合,どのような表情が認知しやすいか,インタフェースとして適しているかに関する基礎的研究はほとんど行われていない.そこで,本研究ではそのような基礎的知見を得るために,線画による顔を顔画像刺激として用い,90度回転させた顔,180度回転させた顔と正立した顔との照合課題実験を行った.その結果,特定の感情や気質を表していると認知されやすい表情ほど,照合に要する反応時間が短く,視認性が高い表情であることが示唆された.
ISSN:0915-647X
2432-9932
DOI:10.3156/jfuzzy.14.2_248