Y大学における大学生のための キャリアデザインと汎用能力の尺度開発の試み
本研究の目的は,Y大学の学生がキャリア教育を受けることによって,キャリアをデザインする力や自身の持つ汎用能力をいかに向上させていくか,というキャリア教育による学生の変化に焦点を当て,当該過程で得られるY大学の学生の心理的変化を測定する尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検討することであった。研究1では2020年に全国の大学生男女800名を対象にWeb調査による分析を行い,3つの下位尺度から構成されるキャリアデザイン力尺度18項目と,5つの下位尺度から構成される大学生の汎用能力尺度23項目を作成し,内的整合性が確認された。また,自尊感情,自己効力感,時間的展望,ホープとの関係から構成概念妥当性が確...
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Published in | キャリア・カウンセリング研究 Vol. 25; no. 1; pp. 9 - 19 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本キャリア・カウンセリング学会
30.09.2023
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Subjects | |
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ISSN | 2436-4088 |
DOI | 10.34512/careercounseling.25.1_9 |
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Summary: | 本研究の目的は,Y大学の学生がキャリア教育を受けることによって,キャリアをデザインする力や自身の持つ汎用能力をいかに向上させていくか,というキャリア教育による学生の変化に焦点を当て,当該過程で得られるY大学の学生の心理的変化を測定する尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検討することであった。研究1では2020年に全国の大学生男女800名を対象にWeb調査による分析を行い,3つの下位尺度から構成されるキャリアデザイン力尺度18項目と,5つの下位尺度から構成される大学生の汎用能力尺度23項目を作成し,内的整合性が確認された。また,自尊感情,自己効力感,時間的展望,ホープとの関係から構成概念妥当性が確認された。研究2では研究1の対象者の内男女400名を対象に3週間後にWeb調査による再検査を実施した。その結果,2尺度ともに1回目の結果と高い相関が得られ,尺度の再検査信頼性が確認された。 |
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ISSN: | 2436-4088 |
DOI: | 10.34512/careercounseling.25.1_9 |